燃えにくいものでも、酸素中では非常に燃えやすくなります。用途としては、溶接、切断、熱処理・製鋼等の工業用、ロケットの助燃剤等に使用されています。

窒素は無色・無味・無臭のガスで、タンパク質やアンモニアなどの窒素化合物として自然界にはたくさん存在しています。
常温では化学的に不活性で、他の物と化合しにくい性質を持っています。用途として、半導体や化学品の酸化防止、金属熱処理や食品の封入ガスとして利用されています。また、特質を生かして冷凍食品製造装置や宇宙環境試験装置などにも利用されています。

炭酸ガスは、無色・無臭・不燃性のガスです。主に鉄鋼業界の溶接シールドガスとして用いられています。近年、農業の現場での利用も増えております。作物の成長過程である光合成に必要な炭酸ガスを供給し、作物の成長の促進、増収、品質向上が期待できます。その他にも、清涼飲料水やビールなどの発泡ガス、温泉施設、炭酸シャンプーなどに使用されています。

アルゴンガスは無色・無味・無臭のガスで、高温・高圧でも他の元素と化合しない、化学的に極めて不活性な性質を持っています。用途として、溶接のような高温状態の金属など、反応性の高い物質の雰囲気ガスとして広く利用されています。

水素ガスは無臭のガスです。発火エネルギーは非常に小さく、ちょっとした火花でも発火源となります。セラミック・ガラス製造や電子工業用、燃料電池車・ロケットの燃料等に使用されています。

アセチレンは無色で通常は特有の匂いがあるガスです。用途としては、主に酸素と混合ガスを燃焼させ、鉄鋼製品を「溶接」・「溶断」する際に使用します。

液化アンモニアは水素と窒素の化合物であるアンモニアを圧縮液化したものです。窒素系肥料や排水処理、培養剤等に使用されます。

ドライアイスは、炭酸ガスを固体にしたものです。
主に食品・医薬品の保冷輸送やドライアイスブラスト、金属の低温処理で利用されています。